風呂釜とバランス釜について
ガス風呂釜と聞いてお風呂を沸かすための装置ということは想像できますが、それでは具体的にガス給湯器とどういう違いがあるのでしょうか。
ガス風呂釜とガス給湯器の違いは簡単に言うと、ガス風呂釜が湯船に溜めた水を温めるのに対し、ガス給湯器は水道管を通っている水に熱を加え、お湯の状態にしてから湯船に溜めるという点です。
ですので、ガス風呂釜は湯船のお湯が冷めた時などに追い焚きが可能となります。
給湯器は追い焚きが可能な製品と追い焚きができない製品がある点に注意しなければなりません。
またガス風呂釜にはシャワーがついているものもあります。
なお、ガス風呂釜には吸気と排気が同量のバランス釜と呼ばれるタイプがあり浴室内で浴槽のそばに設置されています。
このバランス釜はかつて公団など集合住宅向けに普及していきましたが、その後、壁掛け型の給湯器が台頭し、集合住宅では集中給湯システムが導入されたことなどにより、1990年代以降に建設された建物ではバランス釜が使われることはほとんどなくなりました。
パックイン給湯器とは
バランス釜は乾電池を電源に使用するため、停電でも使用できるといった長所もありますが、浴槽のそばに設置するため、浴槽が狭くなってしまいます。
そこでパックインと呼ばれるタイプに交換することでバランス釜の幅の約30cm分だけ湯船を広くすることが可能です。
パックインタイプはリモコンで操作が出来る給湯器ですので使い勝手が良く、バランス釜と違い壁に埋め込むため外見もフラットになるため人気のある製品です。